引込禿(ひきこみかぶろ)
森島中良著『画本纂怪興(えほんさんがいきょう)』にある妖怪。
足元が見えないほどに伸びた女性の姿で描かれている。
遊郭に住む、まだ客も取らない少女を禿(かぶろ)という。
中でも客引きの素質がありそうで将来有望な者を「引込禿」と呼び、華道や茶道などの教育を受けさせていた。
先輩女郎からみれば、将来的に脅威の存在であり、その恐れの念が転じ妖怪となったという説もある。
可愛さと怖さは表裏一体で、どちらも直接本能に訴えかけてくる類のものなのです。
まあ...先輩作家さんの受け売りですが。
合間 太郎
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