狐の嫁入り(きつねのよめいり)
嫁入り行列の提灯の群れを思わせる狐火が、夜間、遠くの山野にいくつも連なっていることをいう。
同じような現象を地方により「狐の嫁」「狐の嫁取り」「狐の祝言」ということもある。
結婚式場の普及していなかった昭和中期頃までは、夕刻、嫁が提灯行列に迎えられて結婚先の家へ嫁いでゆくのが普通で、連なる怪火が婚礼行列の様子に似ているため、嫁入りする者が狐と見なされたのは、嫁入りのような様子が見えるにもかかわらず実際にはどこにも嫁入りがないことを、人を化かすといわれる狐と結び付けられた。
天気雨、日照り雨は、日が照っているのに雨が降る現象を狐火の怪しさのようであることにたとえ、狐の嫁入りとも言われるようになった。
干ばつの被害に喘いでいた村人が、雨乞いのため狐を生贄に雨を降らそうと、村一番の男前を婿にしたて、狐の娘を騙して嫁入りさせようと企んでいましたが、 狐の娘に情が移った男が狐の娘を逃がそうと、この婚礼が罠であることを告げました。
でも、狐の娘も男に情があったため、罠だと承知で人間に化けて嫁入りをし村人たちに殺されてしまいました。
すると、空が晴れているにも関わらず大粒の涙のような雨が降り出しました。
今回の作画にあたって調べる中、上記のような悲しい話を始めて知りました。
Webでは、お嫁さんではなく、嫁に送り出す娘の父親の姿が描かれている哀愁漂うイラストも見つけました。(見た途端泣いた)
このサイトにある河童兄妹の漫画から、妹が見せたあの感情、白無垢、綿帽子に対する私の思い入れ等もあり、自分なりに大切に描いた一枚です。
見て頂けた誰かに少しでも伝われば嬉しいです。
今でも新潟でイベント(http://www.town.aga.niigata.jp/kankou/yomeiri/nagare/)として狐の嫁入り行列が行われているそうです。
いつか見に行きたいです。
ナチコ
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