海童(うみわらわ)
紀州の海に棲息すると伝えられている妖怪。
「大きさは子牛の如く、頭に鳶色の毛を生じて腰まで垂れ、顔は猫に類し、両眼の光稲妻の如くにて? 両の手に水掻ありて、爪は刀の如く、両足は魚の如くにて、歩むことならず。背中に5色の苔あり、腰の周りにいろいろの貝海草など付きて岩の如く、腹は黄色にてガマの腹のごとし」恐ろしい姿ながら、人に害をあたえない良益妖怪であるらしい。
描かれた絵としては山東京伝『於杉於玉二身之仇討』の歌川豊国画が有名。
カジトオシ(カジキ)をかじる姿で描かれている。
水木しげる氏による”海女房”の姿と酷似している。
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