さら蛇(さらへび) 北斎季親の『化物づくし絵巻』にある蛇身に人頭の化物。
体色は黄色で塗られ、腹部は赤い。 他の書物の”濡女”に酷似していることから同一視されている。
濡れ女と同一視されているようですが、体色が黄色い点や髪の毛が乾いているような描写などから
実は同じものではないのではないかと、勝手に思っています。
名の漢字表記は”娑羅蛇”や”更蛇”なのではないかといろいろ想像しました。
”娑羅蛇”の場合は、釈迦が入滅したとき四方にあったという娑羅双樹と、
釈迦が悟りを開く時に守護した蛇神であるナーガなどの由来だったり、
”更蛇”なら、新しいという意味合いの名で幼生や脱皮したての蛇妖を指すのでは・・・
等々と妄想しながら描きました。 トカゲや蛇などに幼生と成体の違うものが存在するように、
もしかしたら、”濡女”の幼生かもしれません。 (髪型も遊郭の童女の禿(かむろ)みたいに見えます。)
なんばきび
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